2008年6月16日月曜日

White Leopardの意味

6/11 Apple WWDC 基調講演にてジョブス氏がMac OSXの次期メジャーアップデートについて初めて公開した。その名は White Leopard (雪豹)。名前からも推測出来る通り、Leopardのブラッシュアップが中心で新機能は盛り込まない予定だ。
次の10年を踏まえた土台づくりが目的だそうだ。Windows Vistaの失敗は踏まないということだろう。
しかし本当に目新しくないのだろうか? 気になることがある。
  • iPhoneにはOSXが利用されている。
  • iPhoneや最近のMacBookには、マルチタッチ技術が利用される。
  • 無線が最近のAppleの基本路線。
これらから想像するに、White Lepardは、現在のLeopardの最近追加された新機能を完成させたものになるのではないか。white leopardそのものは新しくないのだが、その完成されたOSで新たな製品群が同時に発表されるのではないだろうか。ずばり、シート・コンピュータだ。
iPodのような組み込み系ハードウエアがAppleの主流になってずいぶんと長い。Appleにとって、OSを単体で売る事はあまり良い商売ではない。ハードウエアを売る事が重要であり、その究極は組み込み系だろう。その動きがノートPCにも適用され、その技術上の重要な柱がWhite Leopardとなるかもしれない。LeopardからWhite Leopardへの進化は実は劇的なもので、汎用OSから組み込みOSへの変化かもしれない。