2011年5月26日木曜日

芳山和子さんに捧ぐ

NHK少年ドラマ「タイムトラベラー」を覚えているでしょうか? 知っている人はそれなりの高齢者ですねえ。原作は筒井康隆の「時をかける少女」です。時をかける少女は当時を代表する美少女タレントが演じてきましたが、私にとって「時かけ」少女の芳山和子は薬師丸ひろ子でも、原田知世でもなく、島田淳子(浅野真弓)です。(写真)


セミロングでセーラー服が眩しいお姉さん。ラベンダーの香りをきっかけにタイムスリップするのですが、その時の映像効果では身体がグルグル回りブラックホールに吸い込まれる感じで、何故スカートがめくれ上がったりしないのか、期待も含めてドキドキしたものです。
この番組は、重い扉が開かれ、暗くて顔は良く見えない、椅子に座った男の語りから始まります。「19◯◯年、アメリカ フロリダ州の一家が、突然 ....... 」と今日の話との関連を匂わせる怖い話を低い声で話し終わると、一本の弦を口で操作する民族楽器で奏でられた奇妙で物悲しく怖いテーマ曲が流れます。子供ごころにしびれてしまいました。
原盤は残っていないので、他の少年ドラマシリーズやひょっこりひょうたん島などと同様に復刻版がでる見込みはゼロ。とても哀しい。最近、タイムトラベラーはなかなかの話題になっています。タイムトラベラーの続編である続タイムトラベラーのノベライズが復刊されました。作者はタイムトラベラーの脚本家 石山透さん。この方は凄い人なのですが、その話は又いつか。そして二年前のアニメ「時をかける少女」では主人公の叔母さんとして、芳山和子が登場し、この前の映画「時をかける少女」では、芳山和子の娘が主人公なのですよ。姪も娘もタイムトラベラー。大学の研究生となった芳山和子叔母さまは言っておりました。「この年頃の女の子には良くあること」なのですね。
ああ、芳山和子よ! 永遠なれ!

2011年5月23日月曜日

ゲームデータを守ってあげたい

昨日泊まったサウナにPSPを忘れてしまった。電話で問い合わせたが見つからず、連絡待ち。頭に血が昇ってしまう。私のこれまでの努力、時間、ゲットした貴重な素材。全て失ってしまうのか。


パニクった頭のなかで着々と計画が定まって行きます。
仕事はやめだ。すぐ秋葉原へ。
グリーンのPSPにしよう。本当は赤が欲しいが、たしか友人が持っていたな。
メモリスティックとケースを買わなければ。
MHP3も勿論買って、徹夜で進めよう。集会浴場クエストのキークエストのみで急いでハンターランクあげないとバカにされる。
万が一運良く見つかったらデータのみ回収して、欲しがっていた友人に売ろう。
と、虚しい計画が立案されていきます。そして会社を飛び出し秋葉原に向かうのでした。結局、途中でサウナから「見つかりました。」との電話が。無駄な出費をせずに済みました。それにしてもゲームデータのバックアップ体制はなんとかしないといけません。自動でバックアップしてくれるようなツールかサービスを提供してくれないでしょうか。なければ作れば良いのかな。

秋葉原 オーディオ散策

久しぶりに秋葉原を散策しました。名古屋から上京した友人が高級スピーカを聴き比べてみたいとの希望もあり、私も最近流行っているヘッドホン用アンプに興味があったので、散策のテーマはオーディオに決定。
日比谷線秋葉原駅をおり、昭和通り側から秋葉原に侵入。最初にヨドバシカメラに行く。4階のオーディオコーナーで、ヘッドホンアンプを発見。思いの外沢山あり、音質も豊富。ここで一番気に入ったのは真空管式のアンプ。音も情報量を落とさずに柔らかで上質のコンソメスープな感じ。値段もすごいだけどね。さらにBOSE, パイオニア, YAMAHAと聴いて回る。だけど、周囲がうるさくてイマイチいい感じが得られない。不満足だね。
その後、電気街側に渡り、BOSEのショールームにはいる。視聴室に入れてもらい、サラウンドシステムを試す。デモ映像は戦争モノ。やっぱり迫力あるねえ。iPhoneもつないでもらい用意した楽曲を鳴らしてみた。結構満足。やっと視聴しているなと実感。でも自宅では、こうはいかないな。道路を渡り旧ラオックス館を横手に中古ショップのダイナミックオーディオさんに入る。中古だったら手がでるかもと期待半分だったが甘い。どれも高いです。Jazzとオーディオは相性が良いのか、視聴用に用意されているCDはほとんどモダンジャズ。World Saxsophone Quartetの新盤発見。嬉しい。後でiTunesを調べてみよう。
向かい側にもオーディオショップがありました。なんと1階はヘッドホン専門フロア。すごい。ビビってしまって試聴もろくにしなかった。今度はコッソリと一人で来よう。二階以上はハイエンドなオーディオばかりで呆れちゃいました。商売になるのかね。 先ほどの店もそうですが、試聴コーナーは普段はすごく小さな音で鳴らしており、静粛な雰囲気を醸し出しています。時々試聴をお願いしている人も余り大きな音を出さず、恐らく自宅での音量を試していたのかと想像しています。昔ジャズ喫茶で物凄い音量で聴かされていたので、この手の人は大きな音で鳴らすものだと勘違いしていました。


その後、パソコンパーツ屋を冷やかしたあと、遅めの昼飯でカレー屋に入りました。ジャンガララーメンの向かい。ビール一杯と野菜カレー。とても美味しかったです。写真はその時に付き出しで出たナンを焼いたせんべいです。
天気も良かったし、オーディオ店は人も多くはないので、散策にピッタリ。お気に入りの散策路が増えた一日でした。

2011年5月20日金曜日

サウナは楽し

毎週火曜日はサウナに行きます。サウナが目的ではなく、安い宿として利用しているのですが、当然サウナに入ります。散々酔っているので結構危なっかしい。時々見回りにくる定員さんに注意されたり、露天風呂にある簡易ベッドで30分近く眠って風邪をひいたり、男性に興味のある方に迫られたり、オチオチうたた寝出来ないのです。いや、それがいけないのですが、何せしこたま飲んでいるので眠くて仕方ありません。
かくのごとく、サウナは危険な施設ですが、そのリスクを負って余りある効用があります。孫引きしました。
●酸素摂取をよくして疲労回復
●温度刺激でストレス解消
●血管が拡張して血圧低下
●低温サウナは安眠効果
●血行促進で肩こり解消
●気化熱で落汗減量
●自律神経を調節して血管強化
●心臓機能も高進
●交代浴で自律神経の訓練
●汗腺・皮脂腺も清潔に

一部、温泉と効果がダブっているのは当然ですね。また減量などは運動するほうが何十倍も効果が高いでしょう。しかしですね。ストレス解消になって、キレイになって、疲労回復して安眠出来るのですから、一寸した天国です。最近のサウナの休憩室のベットは、清潔でテレビもついてます。普段テレビを観ないので、これも結構楽しい。携帯ゲーム機を持ち込み遊ぶ時もあります。iPhoneで調査や原稿書きやアイディアまとめをやる時もあります。寝ている暇などありません。明日が会社じゃなければなあ。

ところで、写真はサウナと関係ありません。月を撮ってみたら、結構上手くいったので。

2011年5月16日月曜日

蛙の合唱

「夏から秋にかけて」とものの本に書いてありますが、うちの周りでは既に蛙の大合唱が毎夜続いています。遠い昔、鹿児島の田舎に泊まった時、とても美しい歌声に聴こえた記憶があるのですが、うちの近所の奴らは駄目です。もう五月蝿いだけ、がなりたてているだけで、ハーモニーになってない。もう酷い。なぜでしょうねえ。


蛙の声には何種類かあるそうで、求愛、縄張りの主張などだそうですが、最近はこの二種は聞き分けができず広報の声と呼ぶそうです。選挙カーですか。道理で五月蝿いはず。
うちの周りは水田だらけで今月に入り、水が張られ、田植えが始まっています。おたまじゃくしを見かけていないと思うけど、どこから湧いてくるんでしょうか?
蛙といえば、痩せ蛙や古池に飛び込んじゃう奴とかを思い出す人も多いでしょうが、私はダークダックスの蛙の合唱を真っ先に思い浮かべます。確か昨年ゾウさんも他界し今は2人ではないでしょうか。ダークダックスの北原白秋集は素晴らしく、特に作曲家が異なる「城ヶ島の雨」二曲は共にダーク最高の作品だと信じています。この曲が流れている間だけでも、我が近所の蛙どもは静かにして欲しいものです。
(追記)
殿様蛙だけじゃなくて、色々と混じってますね。
by yamada.masahiro@iphone

東京国立博物館 常設展 能面

能面は男、女、神霊、鬼神、翁の五系統に分類されるそうです。



写真の上の面が男面「中将」。藤原業平を描いた面で、怨念を抱えた壮年男性を演じるらしい。下の面は「十六」で若くして討ち死にした平敦盛がモデル。薄幸の少年を演じます。能面は演じる人の姿勢や舞台の光の当て方で、その表情を変えると言います。展示室で様々な角度で写真を撮っている人がいました。その変化を試してみたかったのでしょう。展示されていた能面は他に七面あり、次の写真の右上から左下の順に、平太、邯鄲男、頼政、景清です。


さらに、痩せ男(左上)、大悪尉(左下)、三光尉(右)。


いずれも顔を剥ぎ取ったかのように表面が生々しく、しかし表情は絞り込まれたテーマと普遍性を兼ね備えています。ペルソナですね。とても美しいのに、どこか恐ろしいのは顔だけで胴体がないからでしょうか。もっと抽象化された海外の仮面のほうが怪物じみているのに怖くないです。人が一番恐ろしいということかな。
能面は舞台で使われる以上に美術品として所有する人も多く、販売を目的とした能面師も結構いるようです。それは良いことだと思います。ビジネスとして成り立たないと芸術品も廃れてしまいますからねえ。

2011年5月14日土曜日

東京国立博物館 常設展 喜多川歌麿

写楽展は観ませんでしたが、常設展には浮世絵も展示されています。喜多川歌麿が本日のメインで、6点ほどありました。何点かは他の作家の作品もありましたが、歌麿の作品はすぐに同じ作家だと見分けられました。浮世絵はどれも似たようなものだ、浮世絵の良さは形式美にあるとうそぶいていましたから、ああ歌麿だと感じた時は驚きました。調べてみると、歌麿の特徴は大きく上半身をカットした構図と女性の色っぽさにあるそうです。


写真の左は「相合傘」、右が「山姥と金太郎」。当時、全身像ばかりの絵のなかに画面いっぱいに大胆に描かれた美人画は新鮮なポスターだったのでしょう。金太郎が妙に小さく描かれて、髪振り乱した山姥に抱かれている様子は、なにか凄惨なエロスを感じます。
by yamada.masahiro@iphone

2011年5月10日火曜日

東京国立博物館 常設展 散策 1 円空

ゴールデンウィーク最後の日曜日、上野の東京国立博物館にいきました。写楽展が開催中ですが、今日の目当ては常設展です。チケットを購入して正門を抜けると、ユリノキの雄姿が現れ、その向こうに「帝冠様式」の本館が見えます。「帝冠様式」は篠田真由美「建築探偵シリーズ 翡翠の城」で覚えました。コンクリートの建物に瓦の屋根を載せて東洋と西洋の融合を表現したそうです。
本館のテーマは日本。平成館で行われている写楽展に人が流れているせいか、人影は少なからず多からず、なかなか良い感じ。昨年訪問したときは、その所蔵品の多様さと広さに圧倒された印象だったので、今回は少し的を絞って、ゆっくりと観るつもりです。
本館入口のすぐ右の展示室は仏像。ちょうどボランティアの方々の解説ツアー(30分ぐらい)が始まるところだったので、早速参加します。江戸時代の「釈迦如来座像」、「四方四仏座像」など寛永寺の所蔵品を見て回りましたが、驚いたのは円空「如来立像」です。

円空の作品はおそらく初めて観ました。「一刀掘り」手法で掘られた大胆なカットは野生的でピカソのキューブな絵を連想させますし、アイヌやアフリカの人形にも通じる呪術を感じます。しかし、顔は柔和な微笑みを浮かべており、それは一刀で潔く掘られた細い目線に表現されているのですが、ああ、これは仏様なのだなと思い出させてくれます。円空は行脚僧で生涯に十三万体の仏像を彫ったそうです。そのうち五千体ほどが現存しているとのこと。円空詣でと呼ばれるファンも多いそうです。私も円空の作品をもっと見てみたい。

(次の記事に続く)

2011年5月7日土曜日

ふしぎの海のナディアを「編集」してください

レンタルビデオで「ふしぎの海のナディア」を一気に観ました。
NHKで放映されたアニメーションで、エバンゲリオンで有名な制作会社Ginaxの出世作です。「海底2万マイル」へのオマージュであり、ボーイ・ミーツ・ガールの物語であり、アトランティス伝奇でもあり、大変楽しい作品でした。Ginaxの鷹野監督の作品で気になる事は、色々と仕掛けやパロディ、オマージュに溢れていることです。その辺りの発見にニヤニヤするのも楽しいものです。今回特に気に入ったのは、男2人を引き連れた美女悪党と万能メカ「グラタン」。セリフが「やっておしまい」ですよ。たまりませんね。
この作品は全39話ですが、途中にずいぶんと絵の質が酷い回があります。デッサンが狂っており、動きも口や目だけを動かすだけのむごいものです。話の内容も本筋とは関係ありません。恐らくスケジュールを埋めるためにいたずらに話を水増しし、制作を一時的に下請けに回した結果ではないかと疑っています。このような無駄な部分は、DVDにする時に外したり編集したり出来なかったのでしょうか? 映画やアニメーションのような商業作品は、色々な都合で必ずしも制作の意図通りにはいかないのでしょうが、後年販売する時には少しづつでも編集して良いものにして欲しいものです。最近の小説や映画はそのような方向で進んでいる作品も多いですし、編集すれば再販のセールスでも良い結果になりますよ。「ふしぎの海のナディア」は編集しだいで、もっと良い作品に出来るはず。鷹野監督、お願いします。

2011年5月4日水曜日

仮想世界

自分の所有癖を咎められている。他人に言わせると会社も自宅もいらないものであふれているそうだ。二度と読まない文庫や古くなった技術書、いらない書類、使わないゲーム機、ボロボロの衣類、古くなった鞄、使わない段ボール、壊れたPCやパーツ。まあ墓場まで持っていくわけではないので一寸片づける気になった。しかし単に断捨離するだけでは面白くない。そもそも所有したり身の回りを散らかしたりしているのは、手に届くところに置いて自分は移動したくないからだ。所有しているのはコレクションを眺めて物欲を満足させたいからだ。それならば、いっそ全てを仮想空間に持っていったらどうだろう。流行のクラウド化だ。ここに壮大な「私の秘密の仮想書斎」計画が始まることになった。(「私の秘密の仮想書斎」プロジェクトの概要と経過については別の機会に書きたい。)
計画の立案中に仮想空間について思いをはせてみた。TCP/IP通信網を基盤とする仮想世界と現実世界を比べてみると結構面白い。以下に思いついたことを「ビアス 悪魔の辞典」風に列記してみる。

人見知り
Twitterやfacebookに参加してもコミュニケーションは取らず、もっぱらニュースのみを購読する。
多重人格
複数のアカウントと名前を持っていて、振る舞いを変えている人。
世界
100人で出来ているらしい。
ひきこもり
この世界では活動が活発な人たちのリアルでのあだ名。
物欲
ワンクリックが止められない。
殺人
なさけない。死んでしまうとは。よくあることだが。
自殺
リセットボタン。
ふるさと
最初のプロバイダとメールアカウント。
日記
三日坊主はあいかわらず。なぜか鍵はかけずに放置してあるブログ。
外国語
2チャンネルの番組で学ぶことができる。
女王
たくさんいる。携帯写真が上手。
このひともたくさんいる
戸籍
google account, yahoo account, facebook accountのいずれか
ビジネス
エロとアフェリエイトにあふれている。
災害
風評被害と火災(ブログ炎上)が多いが、意外に安全。
ボランティアによる開催や自然発生的な祭が多い。