2011年5月7日土曜日

ふしぎの海のナディアを「編集」してください

レンタルビデオで「ふしぎの海のナディア」を一気に観ました。
NHKで放映されたアニメーションで、エバンゲリオンで有名な制作会社Ginaxの出世作です。「海底2万マイル」へのオマージュであり、ボーイ・ミーツ・ガールの物語であり、アトランティス伝奇でもあり、大変楽しい作品でした。Ginaxの鷹野監督の作品で気になる事は、色々と仕掛けやパロディ、オマージュに溢れていることです。その辺りの発見にニヤニヤするのも楽しいものです。今回特に気に入ったのは、男2人を引き連れた美女悪党と万能メカ「グラタン」。セリフが「やっておしまい」ですよ。たまりませんね。
この作品は全39話ですが、途中にずいぶんと絵の質が酷い回があります。デッサンが狂っており、動きも口や目だけを動かすだけのむごいものです。話の内容も本筋とは関係ありません。恐らくスケジュールを埋めるためにいたずらに話を水増しし、制作を一時的に下請けに回した結果ではないかと疑っています。このような無駄な部分は、DVDにする時に外したり編集したり出来なかったのでしょうか? 映画やアニメーションのような商業作品は、色々な都合で必ずしも制作の意図通りにはいかないのでしょうが、後年販売する時には少しづつでも編集して良いものにして欲しいものです。最近の小説や映画はそのような方向で進んでいる作品も多いですし、編集すれば再販のセールスでも良い結果になりますよ。「ふしぎの海のナディア」は編集しだいで、もっと良い作品に出来るはず。鷹野監督、お願いします。