2011年5月4日水曜日

仮想世界

自分の所有癖を咎められている。他人に言わせると会社も自宅もいらないものであふれているそうだ。二度と読まない文庫や古くなった技術書、いらない書類、使わないゲーム機、ボロボロの衣類、古くなった鞄、使わない段ボール、壊れたPCやパーツ。まあ墓場まで持っていくわけではないので一寸片づける気になった。しかし単に断捨離するだけでは面白くない。そもそも所有したり身の回りを散らかしたりしているのは、手に届くところに置いて自分は移動したくないからだ。所有しているのはコレクションを眺めて物欲を満足させたいからだ。それならば、いっそ全てを仮想空間に持っていったらどうだろう。流行のクラウド化だ。ここに壮大な「私の秘密の仮想書斎」計画が始まることになった。(「私の秘密の仮想書斎」プロジェクトの概要と経過については別の機会に書きたい。)
計画の立案中に仮想空間について思いをはせてみた。TCP/IP通信網を基盤とする仮想世界と現実世界を比べてみると結構面白い。以下に思いついたことを「ビアス 悪魔の辞典」風に列記してみる。

人見知り
Twitterやfacebookに参加してもコミュニケーションは取らず、もっぱらニュースのみを購読する。
多重人格
複数のアカウントと名前を持っていて、振る舞いを変えている人。
世界
100人で出来ているらしい。
ひきこもり
この世界では活動が活発な人たちのリアルでのあだ名。
物欲
ワンクリックが止められない。
殺人
なさけない。死んでしまうとは。よくあることだが。
自殺
リセットボタン。
ふるさと
最初のプロバイダとメールアカウント。
日記
三日坊主はあいかわらず。なぜか鍵はかけずに放置してあるブログ。
外国語
2チャンネルの番組で学ぶことができる。
女王
たくさんいる。携帯写真が上手。
このひともたくさんいる
戸籍
google account, yahoo account, facebook accountのいずれか
ビジネス
エロとアフェリエイトにあふれている。
災害
風評被害と火災(ブログ炎上)が多いが、意外に安全。
ボランティアによる開催や自然発生的な祭が多い。