2011年5月14日土曜日

東京国立博物館 常設展 喜多川歌麿

写楽展は観ませんでしたが、常設展には浮世絵も展示されています。喜多川歌麿が本日のメインで、6点ほどありました。何点かは他の作家の作品もありましたが、歌麿の作品はすぐに同じ作家だと見分けられました。浮世絵はどれも似たようなものだ、浮世絵の良さは形式美にあるとうそぶいていましたから、ああ歌麿だと感じた時は驚きました。調べてみると、歌麿の特徴は大きく上半身をカットした構図と女性の色っぽさにあるそうです。


写真の左は「相合傘」、右が「山姥と金太郎」。当時、全身像ばかりの絵のなかに画面いっぱいに大胆に描かれた美人画は新鮮なポスターだったのでしょう。金太郎が妙に小さく描かれて、髪振り乱した山姥に抱かれている様子は、なにか凄惨なエロスを感じます。
by yamada.masahiro@iphone