2011年11月5日土曜日

[DTM] iMS-20もやっぱり難しい、けど楽しい


一年半も前に買ったiPadの中に静かに眠っている音楽関連のアプリのひとつ KORG iMS-20。買ったらなんか、簡単に作曲が出来るようになると錯覚してしまうのは、一眼レフカメラとまったく同じ。ほんとに懲りない。
「私だってバンドをしたい」プロジェクトの最初のターゲットは、このiMS-20に決定しました。早速、先週は東京駅近くの丸善で、マニュアル本「KORG iMS-20 公式パーフェクトガイド」(¥1800)を購入。公式、パーフェクト、もう買うしかないじゃないですか。まったく、行動パターンが変わっていないような気がしますが。

アナログ・シンセサイザー
iMS-20とはなんでしょう? アナログ・シンセサイザーに分類されるようです。アナログ・シンセサイザーって? いや、聞かないでください。おそらく、扱う音が波形なのでしょう。ん?
iMS-20で出来ることは、音を取込み、調整し、組み合わせ、曲にまとめ、自動演奏できることのようです。なんか全部できますねえ。ん? デジタル音源の場合、そのようなフルセットの機能をもったソフトのことをDAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション)と言うそうです。アナログ音源に対応するそのような名称はないようです。なんでかな、そのうち判るでしょう。

iMS-20の機能(構成)
元になったのは、MS-20とSQ-10と言う2つの電子音楽楽器。MS-20はパッチワークが特徴的なアナログ・シンセサイザーの名機だそうです。パッチワークはケーブルで音源と音源をつないで加工することらしいですが、その機能はiMS-20にシミュレートされています。使い方も効果も、今は全く不明ですが、プラグとプラグの間を指でドラッグするとケーブルでウネウネとつながれ、ちょっと気持ち良いような悪いような。

SQ-10由来のノブとパッチワークのケーブル
SQ-10は、シーケンサです。シーケンサは音の一連のつながりを作成するらしいのですが、たぶん、一つの楽器用に一小節分の楽譜を書くことに相当するのだと解釈しています。面白いことに、SQ-10は五線譜に音符記号を並べる替わりにノブ(つまみ)を操作するのです。このノブ形式インターフェースは、iMS-20のドラム音源部やシンセ音源部で音を作るときに使われます。

iMS-20は、アナログシンセ MS-20とシーケンサ NS-10を合体させ、ドラムマシンを追加し、KAOSS-PADと言うタッチパッドみたいなキーボードインターフェースをつけたアナログ音源専用作曲アプリです。さらに、Social Networkの機能など、今風の機能もついているのが、"i"なのでしょう。ゲッターロボみたいなものですな。

iMS-20のデータ管理
iMS-20の楽曲データは、SESSIONと呼びます。ソフトウエア開発の時のプロジェクトに相当するのでしょう。SESSIONは、SONG、複数のPATTERN、複数のSound Preset(音色)で構成されています。

▼ PATTERN
一小節分のシーケンスデータです。6つのドラム・シーケンスと1つのシンセ・シーケンスを持っています。ドラムの場合、ドラムマシン部(コンポーネント)で作成し、シンセ音源は、シンセ部(コンポーネント)で作成します。

▼ SEQUENCE
16ステップで構成されています。一小節分のデータですので、一ステップは、一六音符分ですね。シーケンスは、チャネルセットを複数もっています。チャネルセットは、チャネルの集まりで、チャネルは16のコントローラ(たいていはノブ)をもっています。なんじゃ?

▼ SONG
パターンの演奏順です。パターン1 -> パターン2 -> パターン1 -> パターン3 -> とか。

なんか、音楽の話じゃないみたいです。電子音楽の編集作業者をエンジニアと呼ぶそうですが、合点してしまいました。

SYNTHシーケンスの編集にKAOSS PADを出したところ
楽曲の作成は、例えば 1つパターンを作成し、それをベースに複数のパターンを用意し、並び順を考えまとめていくのでしょう。一つのパターンは、ドラムマシン機能で複数の予め用意されたドラム音源からドラムシーケンスを設計し組み合わせて、リズムパターンを決め、さらにシンセ部で独自のシーケンスを作成し、それをミックスして出来上がりとなるのかな。あれ? シンセ音は1つか。それでMS-20をモノフォリック・シンセサイザーと呼ぶのかな?

書いていると少し頭の中が整理されてきた気がします。iMS-20は、適当に操作しても音は出るし、それなりに楽しいのですが、早く一曲完成させたいものです。
次回は、多分 KAOS-PADの話になりそう。

先週の勉強した音楽理論

* 音名 -- Pitch notation CDEFGAB、ト音記号、へ音記号
* 変化記号 -- シャープ、フラット、ナチュラル
* 調号 Key signature と臨時記号
* オクターブ記号 Octave
* 音符 Note
* 拍子 Beat
* コード Code / Scale -- メジャー・コード、マイナー・コード、セブンス・コード

いや、本を読んだだけで理解まではできていません。